■FXを始める前の為替差損

私は、タイから始まったアジアの通貨危機の真っ只中にバンコク駐在をしていました。毎週のようにタイの通貨「タイバーツ」が下落し、1年程で1バーツが4円台から2円台になりましたが、現地通貨で支払われていた給与での生活には直接的なインパクトがありませんでした。

むしろ、この機にタイバーツを購入して、再度のバーツ高を期待しようなどと、個人的にはポジティブに考えていました。そこで日本に居る家族に円の送金を依頼し、安いタイバーツを買い込んで時を待っていたのですが、その期待も空しく帰国の時が来てしまいました。

タイバーツ安が更に進んでいたことによって、結果的には大きな為替差損になりましたが、唯一の救いはFXのような10倍、15倍などのレバレッジでの為替取引では無く、単なる外貨預金であった事でした。

■FXへの興味と関心

大きな為替差損と共に帰国した私は、目減りした日本円を何とか取り戻そうと考え、今度はオーストラリア・ドルの外貨預金を始めました。

そしてそれでは少しばかりの為替差益を得ることが出来ました。とは言ってもやはりFXのようなレバレッジ取引では無いので、その額は僅かなものでした。そこで興味を持ちだしたのがFXでした。

しかし、その詳細を知れば知るほどリスク懸念が増し、なかなか手を出せませんでした。ところがある事をきっかけにその関心が一気に高まったのです。それは、私の後任でバンコク駐在をした後輩が、赴任時に最安値で購入したタイバーツを少し高くなってから売却したことで、大儲け、いや、中儲けをしたとの話を聞いた事からです。

自分が経験した為替差損の悔しさが蘇り、「それなら俺もFXで!」と考えたのはその時でした。

■FXは楽しいが、やはり難しい

初めてのFXは、US1万ドル分の保証金で始めました。レバレッジ15倍で、15万ドルを購入し、1ドル1円の値上がり、即ち1円の円安で15万円の利益を期待しました。

始めて間もない私にはFXの怖さよりその期待の方が優先し、小刻みに変動する為替相場を見るのが楽しみな毎日を過ごしていました。そして日々何度かの売り買いを繰り返し、一日で数万円の利益を上げた日には、それが含み益であるにも関わらず、「鰻だ!寿司だ!」と贅沢をしたものでした。

しかしやはりその恐ろしさは直ぐにやってきました。数日でドルが2円安になり、一気に30万円の損失を出したり、2カ月で50万円以上の損失を出すこともありました。

その結果、当初の証拠金も大幅に減ってしまいましたが、止めるにやめられない状況に至っています。今は、再投資をして証拠金を増やすべきかどうかが悩みどころです。正直、FXは本当に難しいです。

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